Cosas comida10
2024年の写真から
しあわせな台所
日曜日、勉強していたら呼び出しがかかりました。
東京で学ぶ先生の妹さんとは、すっかり友だちになりました。日ごろのやりとりで、どうやらわたしのお米の炊き方はまちがっていると心配してくれたらしく、「いっしょにご飯をたいて、昼ご飯を食べよう」と誘ってもらいました。
前回、ビールもごちそうになってしまったので差し入れにビールを持っていくと、「じゃあ、まずビールのおつまみを作ろう!」と言って、みんなでワンタンの皮でチーズを巻いて揚げて自家製のワカモレをつけて食べる、この国メジャーのおつまみを食べました。ああ、おいしい。とまらない。
お米の炊き方、完全にまちがっていました。油(aceite)で最初に炒めるのが正しいところ、オリーブ(aceituna)を入れてゆでるのだとメチャクチャな勘違いをしてました。ハハ。よかった、教えてもらって。きちんと炊くとすごくおいしい。
この友だちのおいしいご飯がつくりだされる台所は、とてもいいです。そう、しあわせなんです。
すごく使いやすくモノが置かれている。楽しそうに料理をしながら話ができる。
磨きこまれたお鍋を見ながら、娘さんと「尊敬しちゃうね」と話すしあわせ。
友だちと娘さんが一緒にレモンをしぼるのを見ているしあわせ。
すっごくおいしいご飯のにおいがするしあわせ。
ちょっとおじゃまするからこそのしあわせなのだとわかっている。
いつもと同じように、ずっと手をふってくれる友だちにずっと手をふる。
わたしを応援してくれる日本の友だちたちのおかげで、ここにも友だちができた。しあわせ。
2024年3月記