Cosas cosas02
2023年の写真から
わたしをジャーンと鳴らすもの
わたしの机の上には、カート・コバーンがいます。
ある日、自転車でブラブラしていたときに見つけたこじんまりとした雑貨屋さんには、すてきなモノがすごい密度で存在していました。気になるキリムがたくさんあったのだけれど、もちろんそれなりの価格なので、ブラブラのついでに買えるモノではありません。そこで目が合ったこのカート・コバーン。キリムが生まれた同じ場所で作られた人形は、赤と黒のストライプなんて、なかなか似合うひとが見つからないようないでたちを、バッチリ決めているのです。
退職をグズグズ悩んでいた春の夜、そのカート・コバーンからジャーンという音が聞こえたような気がしたことに背中を押され、その夜、退職願を書きました。
ジャーン。
2024年2月記