Cosas cosas23
2024年の写真から
念願を手に
あこがれつづけた水筒を持ちはじめました。
かれこれ20年くらい前に、シャレた雑誌でシャレた格好で釣りをする写真のなかに、この水筒が写っていました。なんとカッコいいじゃないか。
そのころは日本ではまだ水筒といえばガオーとかパォーンとかの動物マーク系メーカーのものがメインでした。
その写真で見た水筒のブランドは最近は気軽なサイズのものを多く出していますが、職場に通っていたときには持ち歩きに手軽なサイズがありませんでした。同じくSがブランド名につくまったく違うメーカーのボトルを大小そろえて使っていました。
南米の大きな川沿いの街で、このあこがれつづけた水筒と、その地のソウルドリンクであるお茶専用の保温カップの組み合わせ(El combo)を持ち歩くひとを毎日見かけました。
あこがれつづけた水筒を持つべきときがきたのではないか。その街で背中を押された気がします。
でもその街は南米でも物価が一番たかい国。ひもじいわたしには買うことができませんでした。
いま滞在する街で、親戚への贈り物に水筒を探しに行ったら、そのブランドのお手軽サイズを見つけました。その近くにこのあこがれつづけた水筒がありました。
自分のために。そうです、贈り物より自分のため。
重くて、大きいけれど、そのカップに入れてきた飲み物を入れて飲むのは最高です。
外に持ち出さないときは、冷蔵庫のないこのアパートで、飲み物を保温してくれています。
あ、もちろん親戚への手軽な贈り物もギセイにすることなく贈り、とても喜ばれました。
歩いていると、水筒に入れた飲み物の音がときどき聞こえる。そんなときニヤっとします。
2024年7月記