Cosas cosas29

2024年の写真から

はるばるやって来た

cosas-cosas29

わたしがまだ行ったことがない大陸にある国に、仕事のために長く滞在していた友だちと、ひさしぶりに会うことができました。
決して豊かではない国、きっとおそらくとても生活が困難だった国のおみやげは、とても美しいモノでした。
退避勧告が出るその国では、内戦やテロによって傷ついたひとがたくさんいるのだろうと想像します。
このハトの置物は、そのような大きな傷を負った作家が作ったモノだそうです。
傷を持つひと、持たないひとも分けへだてなく開かれるマーケットがふつうのその国で、このハトを見つけ出してくれた友だち。
とてもやさしい友だちのようなやさしい顔をした、アルパカの毛でできたリャマの人形を贈った。
はるばるやって来たハトとリャマ。
友だちとわたしのように、この国ってしんどいなんて感じていないといいなと思ったり。
ハトを見ながら、大変な思いをして日本へたどり着き「それでもやっぱりあの場所にもどりたい」と言った友だちと同じことを思っています。
でもとにかくいまは、生活の心配がないこの国で力をつけて。
また行こう、世界のどこかに。また話そう、そこで思ったこと。
2024年8月記