Cosas cosas35
2024年の写真から
晩年の推し活動
昨年に引きつづき、年に1回のイベントに行きました。
目的は、いつも聞いているポッドキャスト番組のキャスターに会うこと。(cosas31)
純粋な推しの活動です。
モノやコト以外に好きな対象を持つ気持ちが少ないわたしは、そのヒトが関係するイベントを見にいくような好きなアーティストも、小学生時代に自転車で2時間かけてある遊園地に見にいったアイドルをのぞいては、ずっといません。
SNSやYoutubeは苦手で見ない。もちろんテレビも持っていない。そんなこの時代に生きている意味がわからないようなわたしが、でもこの現代に生きていることを楽しむことができているなと感じるのは、アプリをつかってポッドキャストやラジオ番組を聞くときです。
とくに朝のジムでは、ゲイポッドキャスト、通称「げいぽ」のさまざまな番組を聞いています。
それまでジムでは落語をクスクス笑いながら聞いていたのですが、ある日、古典落語『茶の湯』の検索履歴から『ゲイで茶を沸かす』というオススメが出てきたことがきっかけでした。
おもしろい。
ぐんぐんマシンできたえることができる。ぐんぐんマシンで走ることができる。
『ゲイで茶を沸かす』は、なんだかすごいエネルギーを発していました。
その後、この番組の中で紹介された『海をみていたやまねこ』や『ねぇ、一歩踏みだしてみない?』をはじめ、いろんな番組のリスナーになりました。
それらの番組のポッドキャスターさんが、とても好きなんです。
なんでかって、もちろんそのエネルギーなのだけれど。
これらの番組のポッドキャスターの皆さんは、それが生業ではないので商売とか利益とかなんの損得勘定もなく、毎週それぞれの考えを話してくれます。
すごくないですか、と思うわけです。
そしてその考えとかが、とても好きなわけです。
本来であれば真実性が高いと思われている映像や画像がともなう情報発信なのに真実以上に盛られているのではないかと思ってしまう一方、音だけで伝えられるメディアだからこそ素にちかいだろうと感じて聞いています。
リスナーみんなの横にいてくれるんだろうな、みたいな気持ちになります。
熱くなってきました。
この日のイベントでは、昨年にひきつづき秀逸なデザインが施されたアイテムの中から、ハンカチを購入。昨年購入したキーホルダーとともに、アイロンかけずに新品のまま次の旅に持参します。照れて「魔除け」と言っていますが、ただただファンだからです。
ステッカーももらい、たくさんおみくじもひき。
推しって楽しいと晩年に気づく。
午前中はもっと会場にいたかったけれど、このイベント開催を知る前から予定されてしまった苦手な会合にいかねばならず。わたしは避けて選ばないSサイズのTシャツとエッセイ本をもらった午後。
晩年の推し活動は、先が長くないからこそスケジューリングが大切だと学んだ一日。
好きすぎて長い文章も。
2024年11月記