Tiempo mañana16

2024年のある朝の写真から

ふしぎの森

tiempo-manana16

この写真の森がふしぎなのではありません。わたしの頭の中が、ふしぎでいっぱいです。
昨日の朝、日本との時差が13時間ある森の地区にいました。
今朝、時差が12時間の森の地区にいます。同じ場所です。
昨日と今日のはざまの夜12時に、1時間時間が戻ったのです。
いやいや、ちょっと待って。ハテナが飛ぶ。
一昨日、この国の首都から来ている皆さんと友だちになり、昨日は一緒にトレッキングに出ました。
基礎情報だけを調べてもハテナのままの頭で、今朝、一緒に朝ごはんを食べながら「なんで?」と聞きました。この国で、4月の最初の土曜日の夜に1時間戻るのは決まっていることで、もう生まれたときからの当たり前だから、なんの疑問もないそうです。フム。
たしかにこの国は秋に向かう季節だから、夏時間だったのがもとに戻るだけのことなのかもしれません。そしてまた9月になると、1時間進むのだそうです。
夏時間に慣れない日本のひと、わたしはその複雑さが理解できないけれど「1時間よけいに眠れるから得したね」「ご飯をたべる時間が1時間あとになるからお腹がすくね」といった友だちのぜんぜんふつうの会話に混ざって、別に気にすることはないんだなと思いました。
もちろんその補正のためのシステムづくりは大変だろうけれど、生活する分にはなにもかわらない。
夜明けは遅いままだし、雨がよく降るし、でもときどき晴れてとてもすてきな森を散歩できる。
夢の場所にきてフワフワしていた気持ちも、この1時間もどるふしぎを体験して、地に足がついた気がします。
夢の場所だからといって毎日は変わりません。今日も勉強しています。
2024年4月記