Tiempo mañana22

2024年のある朝の写真から

高さにビビる

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この国にある名作鉄道に乗る小さな旅をしています。
この渡航の計画時に、たまたまこの国への渡航を希望していた友だちと東京で会ったときに、グングンこの国に来ることになり、首都のアパートメントに同居するのかと思ったら、この国の世界的名所を通訳のように同行することになりました。トホホ。
なのでわたしにとっては鉄道がメインの旅なのですが、友だちにとってはパワーのある場所に近づくことが重要な旅らしいです。トホホ。
そのためにこの日は、びっくり登山です。
「空中都市」と言われる世界的名所は標高2280mの場所にあります。その都市の隣にある山はさまざまな儀式を行う場所だったそうです。標高2693m。
400mくらいしか標高差ないのだからイケルイケル、なんてことはないのです。
このエリアの山の切り立ち方は、遠目に見ると登れるなんてまったく思えません。でもこの空中都市をゴールとして歩かれた、大都市からのトレイルの一部を修復した登山道があり、先着で申し込んだ人が入場料を払って登ることができます。枠に入りました。トホホ。
で、中間のヤバい一直線で休憩中の写真です。休憩どころではありません。ビビってます。
この日、カメラが壊れ、まったく空中都市と山の写真が撮れなかったので「写真があるのは同行者のおかげ」と同行者の意味を理解した一日でした。
トホホばっかり言ってますが、名作鉄道を盾にして、苦手な世界的名所めぐりへの誘いに「はい」と答え、その空中都市と山のおどろくほど壮大な姿を見ることができました。その歴史には、とても複雑なものがあります。ただ名所だからと行くのではなく、この国を含めたこの大陸の長くそして複雑な歴史を、その場に行って理解することができるひとつの機会になりました。
でもマジでビビった。よく登った。そんな空の一日。
2024年4月記