Tiempo mañana40
2024年のある朝の写真から
便利の裏面
いま洗濯するときは、いつもコインランドリーに自転車で通っています。
洗濯機は、第二ステ期に捨てました。
それがふつうの毎日になっていたので、南米に滞在したときもまったく不便だとは思いませんでした。
南米で長く滞在した国の多くの家では、洗濯機を持っていません。とくにアパートメントに住む皆さんは、それがふつうです。
アパートメントの地下などに共同のランドリーがあります。もちろんコインは必要です。
長く滞在したアパートメントにも、地下にランドリーがありました。エレベーターで下りるだけで洗濯できる、ぜいたくな日々でした。
その次に滞在した国のアパートメントには、共有ランドリーもありませんでした。
その国では、洗濯屋で洗ってもらうのが一般的です。
洗濯機を家に持つことがあたりまえのこの国にいると、きっとビックリする。
その国では洗濯機で洗濯するものも、すべて洗濯屋に持ち込みます。
料金は重さで決まります。その国は、とにかく物価が高くて洗濯にもコインランドリーの数倍かかります。でも洗ってくれたあと、勉強になるくらいキレイにたたみ、コンパクトにパッキングされて渡される洗濯済物を見て「ああ、最高」と思いました。
いま、この国の首都に滞在し通うコインランドリーは、とてもキレイなので待っている間、単語帳を持ち込み勉強しています。
捨てた洗濯機の跡地には、それ以外の場所を浸食していたモノを置きました。
なかなか掃除をすることができない洗濯機の裏の闇もありません。
跡地の再利用でスキマができ、椅子に座ってノンビリする場所もできました。
わたしにとって、便利の裏面は不便ではなく、びっくりするほどの快適さと新しい場所。
2024年8月記