Tiempo tarde17
2024年のある昼の写真から
滝にビビる
森を歩いていると、びっくりするような場所にでくわします。
森にはもちろん川があって、山の中の森にはその川のいろいろなポイントで大小さまざまな滝がある。
それはわかっているのだけれど、じつは滝を見るのが得意ではありません。
この国が位置する大陸には、世界でも有数の巨大な滝がいくつかあるので「この大陸に行く」と話をすると「あの滝、行くよね?」と聞かれますが、ぜったいに行きません。いずれにしても観光は苦手だし。
この写真の滝、というか巨大な滝つぼがある森のルートには、この場所で友だちになった4人と一緒に行きました。ちょっと難しいルートで、そのほぼ最終に近い場所にこの滝つぼがあります。
友だちたちは、この国の首都に住むとても陽気なひとたちなので、難解なルートも楽しみながら歩き、そして最後にこの滝つぼで最高潮になっていました。
わたしは高いところも滝も苦手なので、ちょっと遠く離れて「へ~、すごいね」とか小さい声で言っていたら、そんなのおかまいなく「もっと前に来て見なよ~、すごいよ~」とガンガン前に出されました。ありがたいけれど。
そのおかげで撮ることができた写真です。この写真を見るだけで、足の裏がヒリヒリします。高いところにいったときの自覚症状です。
この森歩きで友だちたちに森の楽しみ方を教えてもらった。そのおかげで毎日ひとりでいろんな森のルートに挑戦することができています。
いまの目標、ひとりでも森の中の滝にビビらないこと。
2024年4月記