Tiempo tarde19
2024年のある昼の写真から
鳥にビビらない
たぶん人生最長の時間、大きな野生の鳥を近くで見続けました。
森にいたとき、宿の部屋には大きな窓がありました。森に面した窓とベランダ。夢のような部屋でした。
滞在しはじめたときはよく雨が降っていました。部屋で本を読んでいるとき、ふとベランダを見ると、まあまあの大きさの鳥がいました。
コンドルを小さくしたような、見た目はとてもかわいい鳥です。
窓のそばで凝視しつづけても、関係なしにずっといました。
かっこかわいい。モフモフがすてき。人形みたいな目。
雨の間は毎日、ベランダにきました。晴天が続いた翌週はこなかったので雨宿りだったのでしょう。
最後の夕がた、近くの木にとまる鳥をみつけました。
鳥と犬と森とに囲まれた毎日からたった1日半経っただけで、車とひとと騒音に囲まれた毎日を別の場所で始めました。
鳥をずっと見ていた日。雨の森。
2024年4月記