Tiempo tarde23
2024年のある昼の写真から
ずっと階段 そして茶色
この国の第二の都市に着きました。
ここはこの国が誇る文明の中心だった街で、その文明独自のことばがいまでも使われています。とても難解なことばです。
建物も低く、新しい建築は建てることができないのだと想像します。なので、あのチキンのファーストフード店も、あの星のコーヒー屋もすごくシックです。
街の中には石畳の小路が入り組んでいます。一度だけタクシーに乗りましたが、この細くて坂の道を走る技術に感心しました。
この街の標高は3000mほど。斜面にそって街が広がっています。
イコール、いつも坂道です。
天空の城の世界的名所に行ってから、目の前にあらわれる長い階段に絶望するのをやめました。
しかたがない。この街のひとは、この坂で、この階段で生活している。日常なのだ。
でもシロウトはちょっと散歩するだけでクタっとなってしまうので、休憩と水が必須です。
この街では、首都で知り合った友だちと再会することができました。
近くのとても大きな国に所属しながらも、そこを出てこの大陸で働く場所を見つける旅をしている友だち。この街を第一候補にしていると教えてくれた。
一度きりではない理由がまたできた。
ここで働く友だちの姿を見に、きっと。
2024年4月記