Tiempo tarde37
2024年のある昼の写真から
静けさのふもと
試験を終え、この国の首都の息ぐるしさから逃げたくて弘前に行きました。
くもり空のこの日、バスに乗って岩木山方面にむかいました。
めざしたのは、岩木山のふもとにある神社です。
わたしは祈りの対象を持っていないので、それがどういうものかはわかりません。
けれど、凛とした場所へむかう長い階段をあがるとき、清められた道を進むとき、息があがるのに反して、気持ちが静かになっていくのを感じます。
わからなくても、それでじゅうぶんです。
たくさんの木に守られた長い参道。その脇を流れる用水路も清々しく。
またひとつ見つけた静けさにむかう場所。
参道で息をした。
2024年7月記