Tiempo tarde45
2024年のある昼の写真から
アッチとコッチ
空気が澄んでいる冬は、いつも使う駐輪場からあの山をときどき見ることができます。
あの山を入れた写真を撮るために起こるさまざまなことのニュースをよく目にします。
どうして、そのキレイな姿をみんな同じ場所で見なくてはいけないのだろう。
どうして、そのキレイな姿の前に自身を入れなくてはいけないのだろう。
岡山城の前でお茶を飲んでいたとき、オランダから来たふたりの旅行者と話がはずみました。
「お城の前で記念写真を撮りましょうか?」と南米でいつも心がけていた質問をすると、「いいなと思ったものはその姿を撮っているから、わたしたちを入れて撮る必要はないよ。ありがとう。」と答えてくれました。
わたしはコッチ側だなぁと思いました。
アッチ側のヒトもいれば、コッチ側のヒトもいる。
キリキリせずに。
わたしはコッチ側で、ゆるく流れていこう。
2024年12月記