Tiempo tarde52
2025年のある昼の写真から
歩いてみると
窯元がたくさん集まる町まで歩きました。
生家からは車でしか行ったことがないその町に、歩いてみるとやっぱり発見がありました。
あの川を渡ると、その町の入り口になること。
その入り口には、その町の焼きもので作られた塔が立っていること。
下を歩くのはビビるような焼きものの球のモニュメントも歩道の脇にあること。
幹線の中央分離帯には大きな壺が一定の間隔で置かれていること。
無骨であつぼったくて、白と藍の静かな焼きもの。
それが、わたしの毎日の食器でよかったなと思えたこと。
また川をわたれば、生家の食卓で、この焼きものに盛られた母のご飯が待っている。
孤独が好きなのに、この気持ちをどうしてやろうかと思うこと。
2025年2月記