Tiempo tarde56
2025年のある昼の写真から
あこがれ
もし生まれ変わることができるのならば、3つのあこがれがあります。
もうこんなに長く生きたし、あこがれるヒトはいません。
ずっと前から、もし生まれ変わることができたなら、ケニアにある国立保護区のキリンになりたいと思っています。
ある日、その保護区のなかにあるとてもステキなホテルの2階の窓に、アミメキリンが顔をのぞかせている写真を見たときからです。
二番目の候補は、マチュピチュ遺跡に住むリャマです。
昨年の旅以来、あのフサフサの優雅な姿で、あの山々を背景にしてムシャムシャと草をほおばっていたいと思っています。
ただ最近、あこがれが遠すぎることを反省しました。
ということで三番目の候補は、いつも歩く練習をしている川の堰に集まって、一見のどかな様子のカモです。
もちろん堰に集まっているのは小魚が集まりやすいからだろうしライバルもたくさんいるので、のどかなのは見た目だけだろうけれど。
水面下で足を懸命にかいているのだろうけれど。
そんなときもシャラーっとしているカモにあこがれてしまう。
2025年3月記